リンパ節転移

このページの監修医師

医療法人健身会

周東寛 理事長

リンパ節転移についてくわしく紹介していきます。

リンパ節転移の概要やメカニズム、原因といった基本的な情報にくわえて、気になる生存期間についてや、リンパ節転移によって引き起こされる症状などについてもまとめてみました。

前立腺がんのリンパ節転移について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

リンパ節転移とは?

リンパ節転移とは、その名前のとおり、がん細胞が「リンパ節」に転移した状態のことをいいます。

リンパ節というのは、身体の免疫器官のひとつ。全身を巡っているリンパ管の関所のようなものであり、リンパ管の随所に配置されていて、リンパ液に含まれる老廃物等を濾過するフィルターのような役割を持っています。リンパ節は、なんと全身に600ヶ所もあります。

リンパ節転移が起こると、リンパ管を通してがん細胞が全身の臓器に遠隔転移してしまう可能性もあるのだとか。

リンパ節転移の疑いがある場合、一般的にはCT検査が行なわれます。そして、症状に合わせたホルモン療法によって進行を抑えることが多いです。

【リンパ節転移する可能性の高いがん】

  • 前立腺がん
  • 乳がん
  • 肺がん

リンパ節転移の原因(メカニズム)

リンパ節転移はさまざまな臓器のがんから起こりますが、たとえば肺がんの場合、血液やリンパ液の流れに乗ってがん細胞が広がるため、リンパの流れが集まっているリンパ節に転移するケースが多くみられます。

胃がんの場合は、がん細胞が胃粘膜を侵食していくことによって、リンパ節に転移してしまいます。

気になる前立腺がんですが、前立腺がんから起こるリンパ節転移のなかでもとくに多く見られるケースが、前立腺の周りにあるリンパ節への転移。また、前立腺がんの転移において、骨転移以外で最も起こりやすいのがリンパ節転移だといいます。

ちなみに、リンパ節に転移する確率が最も高いと言われているがんの種類は、乳がんです。

リンパ節転移が生じた場合の生存期間

前立腺がんのリンパ節転移が起こった場合、生存期間はどのくらいと考えればよいのでしょうか?

前立腺がんの転移部位別生存期間について、以下のようなデータが報告されています。

【前立腺がん転移部位別生存期間(中央値)】

  • リンパ節転移…32ヶ月
  • 骨転移…21ヶ月
  • 肺転移…19ヶ月
  • 肝転移…14ヶ月

上のデータによると、リンパ節転移のみ確認された患者の場合、他の部位への転移と比べて最も生存期間が長く、32ヶ月となっています。

ちなみに最も短いのは肝転移患者で、骨転移・肺転移患者はその中間になるという結果です。

リンパ節転移によって引き起こされる症状とは…?

リンパ節転移が起こった場合、自覚症状はあるのでしょうか…?

これについては、がんの種類によっても異なります。以下に、がんの種類別に、引き起こされる可能性のある症状をまとめてみました。

前立腺がんがリンパ節に転移した場合

前立腺がんのリンパ節転移では、リンパの流れが悪くなるために下半身のむくみが生じます。また、前立腺近くのリンパ管が炎症を起こすため、痺れを感じたり、排尿が困難になったりするケースも珍しくありません。さらに転移したがんが悪化すると、下半身麻痺に発展する恐れもあります。

肺がんがリンパ節に転移した場合

頚部やリンパ節などに、腫れが生じることがあります。肺門や縦隔など肺付近のリンパ節に転移すると、上半身がむくんだり、風邪をひいたわけでもないのに咳が出たりすることも。肺がんの転移は、リンパ節のなかでもとりわけ首や鎖骨上のリンパ節に多く見られます。

乳がんがリンパ節に転移した場合

乳房周りのリンパ節に腫れが出ます。また、腋窩(えきか)リンパ節に転移したがん細胞が大きくなり、脇の下部分にシコリが出来ることもあります。さらに、リンパ液の流れが塞き止められることによって、腕全体にむくみや痺れなどの症状が出るケースもあります。

胃がんがリンパ節に転移した場合

胃がんの転移では、手で触った際に、シコリとしてリンパ節を発見できるようになるといいます。また、痺れを感じるケースや、がん細胞が大きくなってリンパ節が圧迫された場合には腕のだるさを感じるケースもあります。

食道がんがリンパ節に転移した場合

食道がんは、他臓器への転移が早いがんです。ステージ1ではほとんど自覚症状がみられませんが、ステージ2~3に進行すると、声が枯れたり、食べ物が詰まったりと、喉や食道に症状が現れるようになります。


リンパ節転移が生じると、がんの種類によって、さまざまな症状が起こることが分かりました。前立腺がんの場合では、下半身のむくみや痺れ、排尿トラブルなどの症状が現れます。

リンパ節転移が起こると、リンパ管から全身の臓器に遠隔転移する可能性も出てくるため、予防・対策はしっかりと行ないたいものです。

前立腺がんを転移させないための対策を確認する

参照元:リンパ浮腫 |がん情報サービス

参照元:がん転移の4つの種類 | がんメディカルサービス

参照元:前立腺がんの転移と生存期間 | DukeHealth

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医療法人健身会周東寛 理事長 医師監修

医療法人健身会
周東寛理事長

  • 医療法人健身会 理事長
  • 昭和大学藤が丘病院呼吸器内科兼任講師
  • 獨協医科大学越谷病院 糖尿病内分泌・血液内科非常勤講師

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